息子が先日ちょっと立ち止まった日があった。
あまり体調は崩さないタイプだが、この日は朝から少し様子がおかしく元気がなかった。
大好きなゲームも一切やらず、TVも見ない。じっと寝転びながら天井を見ていたし、食欲もないと言う。
お昼過ぎてもベッドから出てこずだったので、さすがに心配になり買い置きしていたドラえもんの漫画を一冊渡して部屋を出た。
しばらくしたら部屋から笑い声が聞こえてきた。そっと覗くとベッドで漫画を読みながら笑っていた。
前日は少しハードなスケジュールだった。
新学期も始まったばかりで少し気も疲れていたのかもしれない。もしくは何か嫌なことがあったのではないだろうか。
熱も出ていたため、これは明日は学校おやすみかもしれないなと思っていた。
その後笑い声が落ち着いたと思ったら、部屋から出てきた息子は付箋を取りに来た。
(漫画の面白いところに付箋で印をつけるのが彼の習慣なのだ)
そんな息子に「体調はどう?」と聞くと、「何が?」と。
そう言いながら付箋を持ってまた部屋に戻っていった。
その夜、寝る前にこう話してくれた。
「プールのね、背泳ぎがさ、前沈んでたじゃん。あれがさ昨日少し浮いたんだよ。でもさ手がむずかしいんだよ。どうしたらできるようになるのかずっと考えてた。でもよくわからないからまた今度聞くしかないな」と。
「あとさ、数を数えるときにさ、正で書くといいらしいんだけどさ、なかなか難しくてさ、先生が話すスピードが早くて数えるのが追いつかないんだよね。あれってさ、なんで正で書かなきゃだめなんだろ?縦の棒書いてもいいんじゃないの?」とも。
どうやらずっと考えていたらしい。
最後に
「よくわからないけどドラえもんって頭がすっきりするね」と。
彼にとってのこの日は、体調が悪いと言うよりも考える日だったようだ。
自分で考え、頭の整理をし、なんなら気分転換も学んだのかもしれない。そんな子どもの姿を見て親も成長が必要だと思った。
これがいわゆる知恵熱というものなのだろうか。結局次の日はケロッと元気くんでした。
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