夢の中

ちょっとした音から記憶の中の音楽が蘇ったりします。例えば水たまりに雨が飛び込む音だったり、会話のリズムだったり。最近は何かの拍子でボガンボスというバンドの夢の中という曲が呼び起こされて脳内再生されてます。いい曲なんですよね〜。ボガンボスを知ったのは高校生の頃でした。ちょっとノスタルジーな気持ちになったのでここに記します。

ボガンボスは高校生の頃、たまたま入った喫茶店のマスターから教えてもらって聴き始めました。ボーカルが亡くなっているので、もう生では聴くことができないのですが、この世にいた人が残してくれた音楽があるということ。作った人は存在しないのに残っていること。今、新しいと思って聴く人がいること。聴き続ける人がいること。は、なんだか感慨深いです。古着やVintageも、所持する人が居なくなったり、捨てられてしまえばそこで終わる物語なのに、繋げていく人がいるから続いていく。こういう事はある種の輪廻のようにも思います。

そうやって思いを巡らせていると、心に温かいものが残る事情がわたしは好きなのだと思いました。時代を超えて生き続けていくものの中には見た目では分からなくとも、適度な距離感とその奥底にあたたかなものがあるように思います。

自分は音楽ではないけれど、販売をしていく上で、すぐ側で流れる音楽のように、野に咲く花のように、さりげなく響く接客を目指したいなあ。なんて、キザなことを思ったりしたのでした。。