数ヶ月前、ロマンチストとは、という話題になりました。
私が出す回答はことごとく的を外し、それから頭の中でずっと議題として挙がっています。
そんな最中、書店で見つけた『メランコリーで生きてみる』
メランコリーの意味はよくわからないけど、ロマンチストにはなれないけど、メランコリーにはなれるかもと期待を抱いて購入しました。
読み始めるとメランコリーの和訳は書かないまま始まり、進んでいきます。
やれやれと調べてみると、メランコリーとは憂鬱、哀愁、晴れ晴れしない気分のことをいうようです。(個人的には哀愁が気に入っています。)
生きていれば困難なことは誰にでも起こるけど、受け入れて、絶望するでもなく、楽観するでもなく、それらの真ん中で生きてみるのはどう?
“メランコリーで生きてみる”のはどう?
なんてことがいくつかの章に分けて語られています。
メランコリーな人は、あらゆるものが不完全で、理想と現実にはギャップがあることを認識しているからこそ、
失望することなく、怒ることなく、被害者ぶらず、皮肉も言わない。
「そりゃたしかに」と受けとめる、とありました。
そりゃたしかに、っていいなと思い、これから心の中で唱えたいです。
書店ではタイトルと帯と目次で購入を決めましたが、読んでみたら「政治的意見とメランコリー」の章で人をロマンチスト派とメランコリー派に分けていて驚きました。
そして、私ロマンチストにはなれないのか…と凹みました。
いやいや、それこそ真ん中で生きてみたい。メランコリーとロマンチストの真ん中。
目指せ真ん中。
本に出てきたエッグ・アンド・ソルジャーズ(細長く切ったトーストを添えた半熟卵)をせっせと用意し、それを食べながらメランコリーの本を読むってなんだかロマンチックかも。
すぐこうやって自惚れるからロマンチストにはなれないんだなと自覚。でもこれも真ん中かもしれないな。
書店のどこのコーナーで見つけたかも覚えていないのですが、いつもは寄らないコーナーだったような。
次行ったときも新たなコーナーを探検したいです。
staff A
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