学生を卒業してから仲良くなった友人がいる。友人は2つ年下で、学科全体の人数が少なかったので学生時代お互い認識はしていたが、話すタイミングもなく私は卒業を迎えた。

ひょんなことから最近知り合いになり、たまに会う関係が続いている。話せば話すほど面白いくらい音楽や洋服の趣味が合う。見てきた景色が似ているというのだろうか。（いや、そんなはずはない。）自分がこのアーティストは？と聞こうとすると、先を読まれていたかのように友人からアーティスト名が出てきて、するすると話が繋がっていく。そして新しい発見も教えてくれる。大人になってからできた友人全員に対して思うのが、ずっと前から知り合いだったかのような感覚である。縁とは不思議だ。もっと早く出会っていたかったと思ったりもするが、出会うタイミングにも何か意味があるような気がしている。

道ゆく人。毎日すれ違うだけの人。興味を持たなければ、会話をしなければ、ただの他人なのに、ふとしたタイミングで出会いが始まる。目には見えない漂う何かが、人と人を繋いでいる。他人が知人になり、友人になり、コミュニティになる。人と人との可能性は無限だと感じる。お店で会うお客さんにも、言葉にはできない出会うべくして出会っているような感覚を覚える。さあ、今日はどんな出会いがあるだろうか。

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