はたらくということ

年一回の健康診断で、久々に名古屋駅のユニモールを歩きました。(そこの健診を受けるとユニモール館内で使用できるお食事券がつくからです)大学生の頃にユニモールにあるPastelでアルバイトをしていたため、ユニモールといえば懐かしい場所の一つ。もう何十年も前なのでもちろんその時と様子はガラリと変わっていますが、それでもやはり思い出は蘇ります。
バイトといえば、人並みに経験してきた方かもしれません。他にもやりたいことがありその時はシフトの都合がつく方がよく、飲食中心で選んでいたバイトでしたが、当時は服屋でのバイトにも憧れていました。

高校生の頃は、どうしてもお小遣い欲しさに学校には内緒で焼肉屋さかいで。今でも宇多田ヒカルのAutomaticを聴くと、当時有線で流れていたあの焼肉屋でのことを思い出します。ビールの泡がいい感じに作れたか、ジョッキを何個持てるか…なんて楽しく過ごしていました。
大学生になって、大津通に今もあるドトールで。早朝にシフトに入りその後大学へという流れがパターンでした。早朝のドトールは戦場で、外まで続く行列をいかに早くさばくかが勝負!暗算でレジは当たり前、常連さんにはレジ前に着く2人前でコーヒーとトーストを作り始める。頭と手を同時に動かしながら、目の前の常連さんとにこやかに話す早朝のシフトは、仕事ができる先輩たちが多くて本当に勉強になりました。
その後ユニモールにあるPastelへ。ここはランチの時間が戦場。みなさん短いお昼休憩時間内で過ごすことが希望の方々ばかり。時間との勝負です!時間が経つと伸びてしまうパスタ相手にその時間調整が難しい。ドトールのように短時間で提供できる商品とは違うため、お客様が座ってサラダを食べ終わる少し前にパスタが届くこの時間配分はキッチンのスタッフとの連携が大切でした。私たちスタッフは試行錯誤の末、席待ちをされている方々に順番に先にオーダーを取っていき、そのオーダーを次に席が空くであろう方がいるタイミングで、ますオーダーを通しパスタをオーダーするタイミングを見計らい再度キッチンへ口頭でお願いをすることをすることで、お店の回転と同時に美味しいパスタを食べていただけるタイミングも作っていたのです。これはまさにチームプレイでした。食後のドリンクのタイミングなんかもいかにベストで届けられるか、みんなでアイコンタクトしたり、テイクアウトもあった店舗でしたので、そこにお客様が見えた時のスタッフの動きなどもアイコンタクト。それができたのはスタッフ同士仲がよかったため、休憩中でもよく話していたからかもしれません。
その他、陶器の傷を黙々と探す短期バイトもしました。周りは外国人の方しかおらず話すことはほとんどない環境の中、あいさつ程度の会話のみで時間が過ぎることもありました。これはこれで淡々とした作業の中でも自分の中で何箱検品したかと日々記録を更新する楽しさを見つけ、自分の前に十箱以上積み上げられた時の達成感ったらなかったです。

バイトをする目的はお金を稼ぎ、好きなものやことに使いたかったから。
でもどうせ働くなら楽しみたいと思っていました。そこで出会ったバイト仲間もみんな目的は同じで、ダンサーをやっていた先輩や絵を描いていた先輩、服やメイクが好きな同級生や飲み代が欲しいという人もいて、いろんな世界を見せてもらった場でもありました。働く目的はお金を稼ぐことですが、経験と知恵と仲間を得れたことも自分の財産だな…と思います。
これはバイトであっても就職であってもきっと同じことで、どう働くのかは自分次第ですね。

もし息子がバイトをしたいと言ったら、わたしは大賛成!
彼はゲームソフトとぬいぐるみ欲しさに、今はお手伝いバイトしています。

staff Y
@yuki_dhal