本と私の距離感。

幼い頃、ゲームやおもちゃはあまり買ってもらえなかったけれど、本だけは欲しいと望めば買ってもらえた。そのおかげか、大人になってからも本を買っては読む習慣が続いている。 

 数年前から読みたい本が次から次へと出てくる状態が続いており、最近はもう、買うスピードが読むスピードを追い越している。今暮らしている部屋に越した理由の一つも、「本棚を置くスペースが欲しい。」だった。学生時代は小説をよく読んでいたけれど、今は好きなライターさんが居て、その人の本、その人のラジオで紹介されていた本、そうして知った好きな著者の本を揃える、という感じ。社会のことや、そこから繋がる暮らしや政治のこと、世の中のイシューについて書かれた本を読むことが増えた。小説はそれらの本と本の間に読む、緩衝材的な位置づけになった。 

 先日、読んでいた本も読み終わらないうちに、好きなライターさんの新刊が発売された。すぐに買いに行って、読みかけだった本を脇に置いてそれを読み始めている。こうして文章を書く場をいただいたので、読んだ本や、読みかけの本のことやそれにまつわる自分のことを綴っていけたらいいなと思います。どんどん本を買い込む自分への戒めにもなるかもしれないです。 

・今読みかけの本

にがにが日記/岸政彦

好きな社会学者の岸さんの日記。日記の中で、いい塩梅のデニムが見つからない。ひとつの形が流行るとあらゆる場所のデニムが同じ形になるの、どうにかして欲しい、と書かれていた。岸さん、Dhal のデニム似合いそうだなぁと思った。半分まで読んだところ。 

・今週買った本 

テレビ磁石/武田砂鉄

私の好きなライター、砂鉄さんの新刊。砂鉄さんの本は全部読んでいるけれど、ジャンルが様々なので本屋に行っても置いてある場所がバラバラ。昨年出た、「父ではありませんが 第三者として考える」は、何度も繰り返して読んだ。当事者で固まることの強さ、そこからはみ出た人、自分もどちらにもなりうることを想像して暮らしていこうと思いなおせた本。 

 日本語界隈/川添愛・ふかわりょう 

 帯の「深まるのはなぜ秋だけ?」に惹かれて購入。日頃いろんな言葉尻を捕まえて、どういうこと?と一人でひっかかっている自分にとって何かが軽くなるような気がして購入。